今日は休日でお寝坊の日。お昼前に目が覚めてお布団でゴロゴロしていたら…妹から着信が。
2歳の娘ちゃんが鼻にアクアビーズを突っ込んでしまった。まだ鼻をかむことができないし除去しようとしても大暴れして取れなくて困っていると。
本日は旦那さんも仕事でいないしほかの子どもたちもいて簡単には病院に行けない。病院に行くにしても人手が必要そうだし、行かねば!!と思い出動。
妹宅に到着するとおちびたちが「あそぼー!!」と駆け寄ってくるのかわゆい( *´艸`)しかしそこを振り切り2歳の姪っ子のもとへ。
2歳児、涙目で固まっている(笑)。。
鼻に異物が入ってしまったときは、
- ①鼻をかませる
- ②鼻こよりでくしゃみをさせる
- ③出てこなければ受診
とネットには書いてありますが、異物の大きさや内容によりますので注意が必要です。今回はアクアビーズなのでアクアビーズを作っている会社のホームページから人体への影響はないか検索しました。
アクアビーズの原料はPVA(ポリビニルアルコール)。錠剤や切手の糊に使われている素材で極めて有害性が低いとのこと(エポック社のサイトに記載されています)。万が一誤飲しても、直ちに人体への影響があるものではない様です。
とりあえず暴れない様にタオルケットで足を固定して、妹が足で腕を固定。太ももで顔を固定してライトを当てて状況を確認しました。
紙などのピンセットで挟めて除去できるものはこのように人手があれば安全に除去することがあります。
目視で確認できたのでもう少し手前に来るかなーと思い、いったん座らせて顔を下に向けて軽く後頭部をトントンしました。
再度鼻の中を見るとキラッと見えたので、太めのピンセットで除去を試みると軽く触れるも除去することはできませんでした。
うーん、お手上げかな。。休日診療に電話で処置可能かどうか聞いてみるかぁ…と体を起こしたところ、号泣していた2歳児の鼻から鼻水とともにポロっと溶けかけたアクアビーズが。。。
よかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!( ;∀;)
鼻の構造について
異物は鼻前庭に入り込んでいることが多いです。鼻前庭は小鼻の膨らみの内側あたりで大人ですと鼻の穴入口から2㎝くらいまでの辺りです。鼻の奥は食道や肺につながっていますので、奥に落ちてしまい万が一気道に入り込んでしまった場合は窒息してしまいますので大変危険です。
今回は目視で確認できて手前にまだありましたのでピンセットで試みましたが、ピンセットや綿棒で奥に押し込んでしまったり粘膜を傷つけてしまい出血や炎症が起きると治療が必要になりますので、無理はせず受診するようにしてください。
休日に鼻に異物が詰まってしまった場合は、休日診療の担当科が耳鼻科だったらそのまま行っても良いと思いますし、そうでなかった場合は事前に電話で処置できるか確認します。できない場合は市民病院などの地域の大きめの病院へ相談になります。
こうした事故は休日に起こりやすいですよね。受診するべきか戸惑う気持ちもよくわかります。わからなかったら迷わず休日診療や相談窓口に電話して聞いてみてくださいね^^